約2か月程の
移住準備期間を経て
暦の上では春になった頃
引っ越し退去をしたの。
この土地には
42年間住んでいた。
引っ越して来たのは高校生の頃。
地元のFM局が開局〜
エースワンダーのSTAY WITH ME
ラジオからよく流れていたな。
軽やかな春風に乗って
新しい高校に自転車を走らせて
通ったな。
あの頃は何も怖いものは無かったかも…
若いとは
時間がたっぷりあり
体力もモリモリ
自分にもそんな時代があったんだね〜
アラ還になり
出るものが出なくなり
体力は温存するもので
何事にも慎重になってしまう
そんなこの頃。
そんなだけと
この移住するという冒険は
なんとしても果たしたかった。
絵に描いた餅
味を感じない餅ばかり眺める
そんな時間は寂しいもの。
もう少し先の話
そう思っていたけど
思いがけず早まった移住…
準備だけでも
様々な出来事があったわね〜
この事もあと数年すれば
笑い話になるのかな。
同居している子を先に移住先に向かわせ
(新幹線の不具合で、荷物の主が現地へ行けず受取を出来なくなる事へのリスク分散の為に作戦を立てたの)
引っ越し業者と私で
荷積み作業が始まり
と言っても
私は荷物の指示とか
荷物の無くなった部屋を掃除して
そんな感じ。
1時間くらいで荷積みは終わった。
こんなに広かったんだ〜
何も無くなった部屋
ソロリが1人残った。
その日はとてもよい天気で
小春日和だった。
夕方の優しい太陽
この部屋で新しい生活を
子供達とスタートさせた日を思い出した。
まだ春浅い午後。
日差しは部屋の奥まで伸びて
ほんんか〜
暖かいぬくもりを感じた。
さてと。
部屋にありがとう!!
そう言葉をかけて
管理会社に指示されたとおりの物品を置き
部屋を後にした。
ソロリと同じく
シングルママのお向かいさんは
パートに行ってる時間。
引っ越す前に声を掛けたら驚いていて
お互い元気でいようね〰
そんな会話をして別れた。
彼女がいてくれたお陰で
安心して暮らせた事
本当に感謝しかない。
いつか再会の時間を作りたいな。
そんな事を思いながら
今まで担いだことのないくらい
重いカバンを持つと
42年の月日の重さを感じてしまった。
きっとこの先良いことあるよ。
ちょっとだけ不安なソロリ…
自分に言い聞かせた。
迎えに来てくれたタクシーで
ドライバーさんがずっと
熊の話をして止まらない…
そうね〜
近所に熊が出たし
鹿も出てきたわね〜
これも懐かしい話に変換されるのね…
駅に着くと
券売機で移住先への片道切符を買った。
これが旅とは違うところ…
今度は旅人となって
この土地を訪れることになるんだね〜
不思議と涙は出なくて
まだまだ実感が沸かない
空虚な気持ちのまま
新幹線の席に座ったソロリだった。
それではまた〜