移住を決めて
住む家が決まり
引っ越し業者も決まった。
かつては
両親の決めた事に従い
結婚してからは
旦那さんの意向に添って動いて
そんな暮らしをしていた50年…
離婚してからは
何でも自己決定
良くも悪くも
結果は現れて
そして自分に戻ってくる。
そんな経験をして
今回もやはり
自分で決めた事。
移住後の暮らし
何があっても自己解決する。
そんな事を頭に叩き込みながら
引っ越し準備に取り掛かる。
部屋の中を見回して
今回の移住の為
家の中にある
服、小物、下着やら
なんやかんやを手に取って
この先本当に必要か…
見直していた。
少しでも荷物を減らして
新しい土地に行きたいから。
必要無いとみなしたら
迷わずゴミ袋へ。
そんな事をコツコツとしていた。
この活動は
引っ越す直前まで続き
上の子と2人分
ギリギリ
ダンボール40箱の荷物で
移住先に向かうことが出来た。
ひとつ印象的な出来事があった。
前の家から持ってきたダンボールがひとつ。
その中に
入れた事も覚えてなかった
母の日記の一部が出てきた。
正確に言うと
母、姉、私の3人で
交換日記をしていた頃があって
すぐに脱落したら娘2人を置いて
母は日記を更新していたようだった。
振り返ると
あの引っ越し準備のタイミングで
見つかった事が本当に不思議…
それも
18の頃に行くのを反対されて
住むことが叶わなかった街へ行く時に…
その街は
子供の頃
家族4人で楽しく暮らした街…
そこでの日常を母が書いた文章が
突然姿を現したのだ…
前回の引っ越しで、ではなくて
移住を決めたタイミングで…
思わずその紙切れを抱きしめてしまった…
よく出てきてくれたね
懐かしい人にやっと会えたような…
そんな感動があった。
その紙切れを読み返してみた。
姉と私は
The子供といった内容で
好き勝手な事を書いていたが
母は上品な語りで
娘の学校での事や
父の仕事の事や
忙しく毎日帰りが遅い
我が旦那様を心配する言葉が記されていた。
とあるクリスマスの出来事も書いてあり
久しぶりに家族揃って街に出て
夕飯を食べに行く予定が
父の突然の仕事で
キャンセルになった日の日記。
いつもは穏やかだった母の
裏の顔が書かれているようだった。
自分も結婚した経験もあるし
同じように
楽しみにしていた家族の行事を
仕事という名目で
オジャンにされた悔しさ
壁に穴を開けたくなるような
気持ちだけなのだけど
そんな激しい怒りも湧いたから
よくわかる。
母もそれから数日の日記は
荒れていた。
それから
家族4人で過ごしたお正月の事。
電車に乗って
神社にお参りした時の話だった。
その数カ月後
転勤辞令があり
我が家は次の転居先へ引っ越したのだけど
引っ越した日の
駅のホームの様子や
6年半暮らした街と出会った人達への
感謝の気持ちが
日記には書かれていた。
日記を読み返しながら
これは母からのメッセージなのかな…
そうも思えて
嬉しくなった。
両親のお墓のある街から離れるのは
ためらいがあった。
移住するとしたら
本来ならばもっと早くにもできたのに…
たけど
両親の供養が疎かになるようで
そんな罪悪感から決断出来ないでいた。
でもアラ還ソロリ。
この世を去る時に
出来なかった事を
後悔したくない…
ワガママだけど許してね…
お墓の中にいる両親にはそう伝えていた。
そんなさなかの
日記との再会…
これは
行っておいで〜
そう言われているのかもしれないな…
心の中で
自分自身を納得させながら
何度も何度も
日記を読み返していた。
移住準備でソワソワしていたけれど
ほんのひととき
穏やかな
真冬なのに温かい時間を過ごせた
母さん
ありがとね。
移住準備のちょっとしたエピソードでした。
それではまた〜
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